舞台「タンブリング vol.4」レポ
観劇公演:平成25年8月16日夜公演・17日昼公演 於:赤坂ACTシアター
※特撮とテニミュネタ多数。
※完全に内容バレしていますので、DVDまで待つ方はご注意ください。
- タンブリング Vol.4について
詳細はこちら。
http://www.tumblingtbs.jp/
「進学校でもあり、スポーツ名門校・雲雀野(ひばりの)高校に赴任してきた熱血新任教師の日々野朗(中尾明慶)。そんな日々野が顧問を任されたのは、名門男子新体操部のいわば二軍である「Bチーム」。新体操の知識も全くない日々野だったが、ひょんなことから新体操部の名門校OBと勘違いされて…!?」
人気を博した男子新体操ドラマの舞台化第4弾。
どこを切っても私得なキャストなので、有給取って見に行ってきましたよ!
- 全体の感想
- 王道的なストーリー展開です。でも途中でいろいろあります。
「ROOKIES」「金八先生」「スクールウォーズ」等、往年のドラマが随所でパロディされ、『熱血学園ものテイストで行くのかな?』と思っていると、中盤のあるシーンでそれがひっくり返されます。
このシーンでお調子者キャラから一気に転落する主演の中尾さんの演技がよいです。コメディだけど、コメディのままにしとかないでえぐってくるというか。
前半の展開でモヤッとする部分がいくつかあるんだけど、ちゃんと全部回収されてカタルシスになっている…はず。
ただ「王道すぎて」予定調和な感もあって、あとちょっと1/2ひねりくらいすればストーリーに更に深みが出ると思うんだけど、欲張りすぎかなあ。
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- 冒頭と2幕はじめ、それから大会シーンで見られるプロの方々のタンブリング演技は圧巻でした…!
これだけでチケット代十分モトがとれるくらい。一つの技が決まるたびに拍手!美しさと緊張感に息を呑みます。
観客の誰か1人でも身じろぎしたら壊れそうな繊細さと、自信に溢れた大胆さ。一糸乱れぬアクロバティックプレイ。
まさにドラマで観たまんまのタンブリングの世界がありました。
そして「縄(ロープ)」が新体操競技にあることを初めて知る。あんな綾跳び見たことないでぇ…。
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- 物語の最大の魅せ場、キャストによるタンブリング演技。
念願の県大会出場シーン。全員でユニフォームを着て一列に並び「ハイ!」と右手を挙げて演技に移ります。
この瞬間の期待と不安(やっぱり心配です)は息をするのも忘れるほどです。
当たり前だけど、プロの演技の後に見ると正直見劣りはします。でも、新体操未経験者しかいない集団でここまでやれるの?!と。
鹿倒立なんて誰でもできるものではないでしょうし。過酷な練習を積んだことが容易に想像できます。
演技の途中で、舞台袖から「そこだ!」「止まれ!」「いいぞ!」などの掛け声がかかります。プロの方やスタッフの声でしょうかね〜。感動。
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- 歌うとか、私、聞いてない!(鳴海探偵事務所長風に)
オープニングとカーテンコールで全員の歌があってびっくり!
彩吹さんがド派手な演出で歌いながら登場したり、佐香くんがワンコーラスがっつり歌ったり(贅沢!)、佐野君が登場シーンでなぜかウエストサイドストーリー風に歌いだしたりと、結構歌要素多い。おまけにバックダンサーも付いております!
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- な、泣いてるーーーー!?
ラストの号泣シーンは本当にみんな号泣しているので、麗しい顔たちがぐっちゃぐちゃになります。萌えます(え。
テレビドラマ主題歌だった「まなざし」が流れると懐かしくてこっちまでウルウル。
・初代タンブリング部長役の瀬戸君と今回のリーダーの武田君がキバで親子役やってたねー
とか、
・これまた初代タンブリングの柳下君と今回の池岡さんは同じ海堂役だったね
とか、
・迷コンビとして立ち回る池岡さんと安川君は関東大会決勝で対戦してませんでしたっけ
とか、
・レッドバスターが幼馴染のシンケンイエローに片思い→実はイエローは仮面ライダーイクサに淡い恋心→一方イクサはそれに気づきもしないで仮面ライダーディエンドとの友情をはぐくんでいく…スーパーヒーロー大戦が勃発しそうだね!
とか。
いろいろニヤニヤします。
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- 予想外に、タンブリングドラマ本編の内容は全く絡まない。
ので、初めて見る人に優しい。
前作までは結構からんでたと聞くのでさすがにネタ切れか、関連キャストの出演が難しくなってきたのか…。
かろうじて、烏森高校がライバル校として名前が出ていました。
- 各キャストさんについて
- 中尾明慶さん:「自分の限界、自分で決めるな!」
顔芸。動き芸。見ていて全然飽きなくて、すごく舞台に向いてる人なんだろなと思います。
「あの人、アレに出てたよね!?」とトサカのジェスチャー*1されてたシーンに笑った。
あと、日替わりゲストのコーナーで「あの、今俺、日々野朗を捨てます」と問題発言。ゲストが地元の先輩だったらしいですw
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- 武田航平さん:「俺!新体操が好きだから!」
やっぱりうまいなーと感じる気迫。キャストの中でも中心になってるっぽかった。さすがおとーやん。
ちなみに号泣シーンで一番泣いてるのもこの人です。
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- 佐野岳さん:「山南達夫のヤマナミクスだ!」
とにかくよく動く!登場するたびに佐野カラー全開。喋り方的にはフォーゼの弦ちゃんみたいな感じで竹を割ったようにシャッキリ!
でもヘタレたところもあって好感度◎。アドリブも上手だった!
身体能力の高さを活かすシーンが初登場のバック転のときだけなのってすごく勿体ない。
歌唱力は…もう少しがんばりましょう!(自分でも言ってました)キャラソン*2で上達することを期待。
ところでプロモーション画像ではどうしてことごとく制服着てるんだろう、生徒役じゃないのに。
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- 戸谷公人さん:「俺、飛びたい。お前たちと一緒に、飛びたいんだ。」
メンバー中もっとも夢にときめき明日にきらめいてるさわやかさ。かつてヤンデレライダーとして世界を滅ぼしかけたとは思えない。*3
水を打ったように静まり返る中でのバック転は、ストーリーが転回するためのある意味最重要なシーンです。
見てるこっちがハラハラする中、綺麗に、とても綺麗に決めてくれました。鳥肌。
あと、細い。
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- 鈴木勝大さん:「よーし鹿倒立やるぞーっ☆」
我らがレッドバスターかっちゃん!
片思い中の女子に見てもらいたくてひたすら倒立してアピール(しかもすげえ笑顔)する様には感じ入るものがありました。
不憫で愛すべき優しいおバカキャラ。幼馴染設定の航平くんとの絡みももう可愛くて可愛くて。
一番応援したくなるキャラクターです。
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- 聖也さん:「間に合いました…。」
私、テニミュを生で観始めたのは実は2nd関東立海戦からなので、聖也のアクロバットを生で見るの初めてだったんです。
これはホント、ぞくぞくしました。比喩抜きに宙を舞ってました。聖也の周りだけ重力無視。
危なっかしさが微塵もなくて、さすが体操のお兄さん*4。「エリート集団でトップを張っている」という役柄も、なるべくしてなったという感じ。
余談ながら、堂々と胸張って歩く姿がちょっとオードリーの春日を彷彿と…(妹談)。
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- 安川純平さん:「キモヲタじゃないアニヲタだ!」
JP可愛いよJP。ホントに可愛いよ。相変わらず唇紅いよ。肌白いよ。その前髪なんなのよ。
女の子よりもウサギさんみたいな愛らしさがあります。でも無精髭は剃らないらしい(パンフレットより)。
定期的に池岡さんに「キモヲタ!」と詰られるので、間接的に我々も池岡さんに糾弾されるというお得感。
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- 滝口幸弘さん:「あなたは自分が何を言っているのかわかっているのか!」
まっするいけめん。こんな鬼コーチなら指導されてみたい。そして最終的にいい人。
涼花ちゃんとの掛け合いもっと見てみたかったです。
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- 森田涼花さん:「真剣さが足りないのよ!真剣さが!!」
口癖は「1から10まで何事も真剣」…そこまで直球で大真面目に餌投げるか!*5
もちろん言わずもがな、シンケンイエロー花織ことは。かわいい。ポニテたまらない。
なお、ソワレとマチネではこのセリフの受け方にだいぶ差があった気がする。昼夜だと客層が変わるんだろうか。
ギター片手に奮闘するマネージャー役。しかしてその実態は本職の歌手さん。
徐々にやる気を出していく新体操部をバックに歌う挿入歌すごくよかったです。
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- 彩吹真央さん:「ここはシンプルにいきたいの。」
圧倒的な彩を添えてましたねー。キャラクター付も際立っていたし、宝塚出身の女優さんの階段降りが見られるとは思わなんだ。
「コーチョーセンセーーー!!!」は繰り返しの妙で何回聞いても笑ってしまった。
−−−−−−−−ここから本題−−−−−−−−−−−
池岡亮介さんについて!書ーくーぜー!止めてみなァ!
★チャームポイント☆その1 低音ボイス
今回も健在。全体通しての地の声は低すぎず高すぎずちょうどいい感じ。
ドスを利かせたら当代1(贔屓目)なので「俺はあいつを絶対に許さない!」と怒りを顕わにするシーンがあって嬉しかったです。
★チャームポイント☆その2 美脚
制服もジャージもユニフォームもガードが固くて、ほんのり期待していた生足のシーンは皆無だったけど、なぜかマーメイド美脚の線が見える。残像か…。
足の甲の薄さも際立つ。柔らかいマットに沈んでいるせいもあるのかな。
★チャームポイント☆その3 たれ目
▽ぶたいの上でも じゅんちょうに タレている!
▽さかだちしても タレている!
▽にらみつけていても タレている!
★ぴっちり真ん中わけキタ------!
つ、ついにこの日が来てしまった。おぐしが真ん中から木津千里ちゃん並に分かれとるでぇ。
開幕からカーテンコールまで終始ポマードヘアで笑いを禁じ得ない(※愛ゆえの発言です)。
「いけぴーは前髪あってのイケメン」って昔言われてたけどまぁわからんではない(※愛ゆえの発言です)。
でもこれはこれでキャラクターがはっきりしてていいよ。とてもいい。
ただ、プロモーション写真撮影時に真ん中わけ回避させてくれたスタッフはGJだと思いました。
★「世の中と人生の損得は、お金に換算すんのが一番わかりやすいの」
キャラとしては「お金にのみ価値を見出し、内申書のために部活を続ける、でも…本当はやっぱり新体操がスキナノ!」という感じ。
もちろん展開上、がめつさとかドライさっていうのは徐々に薄れていくけど、ちょいちょいお金に絡めたネタ出てきて「ちょw今お金の話するとこじゃwwないwww」ってなる。
ソロバン振り回しながらの長セリフすごいです。こいつ、息してない。
★「声優イベントにフィギュアに握手会に…今月もオタク活動のためにいくら使ったんだ?このキモヲタ!」
参ったぜ…何回聞いても趣深い言葉だ…。
オタクキャラの安川JPを馬鹿にしつつ、迷コンビを発揮。喜ぶシーンでは2人そろってオタ芸を繰り出す!
あのキレはどう見ても阿久津慎太郎仕込みです。そういえばTRUMPでもオタ芸披露してましたね。
★もろもろ。
・いろんな確執が吹っ切れたあとの突然の嬉しそうな笑顔は思い出しただけで何か出そう。
・佐野さんの日替わりネタに素で笑っちゃってるのめちゃめちゃ可愛かった。
・新体操シーンは贔屓目抜いてもきれい。けいこ中に「メンバーの中で一番筋がいい」と言われたとか。
細すぎて、側転はコンパスが回ってるみたいでした。手が長いから、やっぱり水泳とか体操とかそういう競技に向いてるのかもしれない。
もともとはバック転もできなかったはずなのにこの進歩は泣ける。
・いつも言うけど、一瞬の呼吸が作る「間」を大切にする人なんだと思う。姿勢良いし、指先の一本まで神経を張りつめさせている感じはすごい。
この人の、静かだけれど熱いプレッシャーが好きです。
・幕間のアナウンスは、池岡さんとかっちゃん、JP。私得すぎるメンバーがわちゃわちゃしゃべってるのを聞くのが楽しすぎて、肝心の中身を全く覚えていません…。オゥマイ。
・公演祝いの花輪(いいともみたいなやつ)ロビーにたくさんあったんだけど「池岡亮介様 いちファンより」というのも結構あって、特に理由のない焦燥が私を襲う。
値段調べたらそこそこ派手な奴でも20,000円台らしいので結構心が動いているよ。そのうち本当に贈っちゃいそうです。
・TRUMPに引き続き、今回もファンレター書きました。前日の深夜3時に。迸る熱いパトスを文字にしたら、とんでもなく恥ずかしい文面になりました。
むしろそれもラブレターらしくてよいのではないかという境地。
★お見送りイベントに参加しました!
・16日夜公演では、各キャストがお見送りに出てくれるという嬉しすぎるイベントが!
楽しみすぎて緊張しすぎて、お見送りスポットに向かう途中は絞首台に登る死刑囚みたいな顔してたと思うよ私。いっそ通らないで帰ることはできないかとガタガタしていました。
そして運命の瞬間…………って、い、いきなりいるーーーーーー!?
一番最初に武田君がいて、かっちゃんがいて、その次くらいにいた気がします。でもほとんど覚えてない。池岡さんがそこにいたことしか覚えてない。
うわーうわー、こっち見てる、私のようなものが池岡さんの視界に入り込んでしまった、超近い超近い、ていうかたれてる、笑ってる、オーレセイヤーーー!!!
とか思っていたらすでに通り過ぎていました。
「楽しかったです!」と声をかけて、会釈を返してもらった、ような気もします。…うん。
教訓:いけめんを一気に摂取すると中毒症状を起こします注意。
★余談ですが。
・当日、会場の隣の赤坂ブリックで局中法度のイベントやってました。
池岡さん出ないもんだから現物目にするまですっかりノーチェックだったんだけど、スケジュール無理すれば当日券で入れたんだよなあ…orz
D2全員(−1)揃うのTRUMP以来だし、浪人グ武士メンとか見たかった。必殺の三段突き!\総司!/とかやりたかった。
とりあえず物販だけは買ったよ!
−−−−−−−−−本題終了−−−−−−−−−−−−−−
偏った書き方をしましたが、各キャストに見せ場、見どころがあるので、DVD必見です!
2014年1月8日発売らしいです。
私は特典ブロマイド目当てに会場で予約済みなので、郵送で届く日をひたすら待ちます♪
「池岡さんがある限り、この世に悪は栄えない。」以上、柚子でした。