映画「ガールズ・ステップ」感想(*ただし池岡亮介さんに特化)

▼公式サイト
http://www.girls-step.com/

▼映画概要
監督:川村泰祐
原作:宇山佳佑
脚本:江頭美智留
キャスト:石井杏奈小芝風花小野花梨秋月三佳、上原実矩


「池岡さん映画出演決定!」
…との一報が出て以降、あんまり池岡さん公式情報で広報されないナー、と思っていたので、出番もさほどないだろうと期待せず、軽い気持ちで観に行きました。

予想通りでした(笑

役どころは、主人公が恋する男の子のチームメイト。
役名をつけるとすると、「バスケ部員B」くらいかな。いやCかもしれんな。
名前なし、セリフなし、単独でのカットなし!
びっくりするほどエキストラ!

池岡さんが一番輝くシーンは、物語の最初の転換点となる、お祭りでのダンスシーン。
最初は探り探りでポカばかりだった主人公たちが、だんだんノッて楽しそうに踊りだすところで、
「いいぞ!」みたいな顔して手をたたいて煽る場面ですね!
このシーンは顔もハッキリわかるし、表情もキラキラでよい!うん!満足!

裏を返せば、それ以外は表情のわかるシーンないです(笑
でもそこは池岡亮介定点カメラを自称するわたくしですから、
たとえ遠目でも、
たとえピントが合っていなくても、
たとえ画面から見切れていても、

バスケ部員Cを骨格で特定できます(キリッ)

体育館のバスケの練習風景が映るたびに、身を乗り出して探しました。
一緒に観てくれた空衣ちゃん、挙動不審でごめんね。
おかげで何か所か、小さいけれど姿を発見できましたよ。
得意分野のバスケをしている姿をもっと見たかったけど、それはまた別の機会もありましょう。


まあそんな感じで、池岡さんの出番はびっくりするほどエキストラでしたが、映画自体が楽しめたので、チケット代のモトは十分取れました。
簡単に感想をば。

ざっくり言うと、「ウォーターボーイズ」とか「スウィングガールズ」の系譜を彷彿とさせる、青春ストーリーです。
冴えない女の子たちが、「ダンス」という共通の経験を通じて、結束し、成長していく物語。
展開としては王道なのですが、主人公グループ5人、通称「ジミーズ」のやり取りが軽妙で、飽きませんでした。
途中にはかなり重い展開で、現代の病理をにおわせるところもありつつ。
(クラスの女子同士で、「イジメ」と「イジリ」のボーダーあたりを攻めてくる場面は妙にリアルでした)
困難を乗り越えて、大舞台で演技するクライマックスでは、わかっていつつも全力で応援したくなります。
それまでの「ジミーズ」から一歩踏み出し、かけがえのない友を得た主人公たちの笑顔に、カタルシスはばっちり。

それにしても、

それぞれの家庭事情やコンプレックスを打ち明け、
苦しい結末に終わった恋愛を分かち合い、
最初は反発していた指導者の言葉を受け入れ、
主人公チームを目の敵にして妨害していたグループともいつしか分かり合い、
華やかな大舞台で自分達なりの表現し、キラキラと輝く…って、

天使にラブソングを2」かっ!(古い)

ダンス部の活動に反対していたある母親が、こっそり会場に来て、がんばる娘の姿を認めていく…
なんて、そのまんまじゃないですか。
まあ、私はこういうの好きなので、何の問題もありませんが。

今、がんばっている人を勇気づけて、背中を押してくれるような、さわやかな映画だと思いました。
女子高生の素直な笑顔はやはり観ていて気持ちいい。
私自身はどちらかというと、「彼女たちみたいにがんばろう」というよりは「前を向いて進めるようになってよかったね」と、
主人公たちを応援する立場で観ていましたけどね。たぶん年のせいだけどね。


○主人公・石井杏奈さん
 →後から知ったのですが、E-girlsの方なのですね。道理でダンスが軽やかなわけだ…。自分に自信がなくいじけていた日々から、チームを引っ張っていくまでの変化がよかったです。
小芝風花さん
 →小柄で清楚で可愛らしい。でも影のあるキャラ。とあるシーンでは目のやり場に困る…!Dステ「夕陽伝」ではよろしくね!
秋月三佳さん
 →がり勉でコミュニケーション下手でスタイルも悪い…というキャラクターを演じていましたが、本人は至って美人さんということが後から判明して仰天。美人オーラ完全封印してたわけですね。女優さんってすげえ。
小野花梨さん
 →「空気読めない勘違い女」キャラクター。でも憎めない。子役さん出身なんですね。
○上原実矩さん
 →ヤンキーだけど乙女心も持っている不器用な子。漢気あふれる金属バット殴り込みかっこよかったです。彼氏役の山本裕典さんがいい味出してた。