映画『コープスパーティー』(できるだけ)感想

池岡さんがホラー映画に出るというので、行ってきました。(白目)

  • 情報

▼公式サイトはこちら。
http://cp-movie.jp/#
映画は2015年8月1日公開。監督は山田雅史。

▼キャスト
生駒里奈(乃木坂46)、池岡亮介前田希美、JUN、喜多陽子、美沙玲奈、諒太郎、松浦愛弓、金山一彦

▼ストーリー(公式サイトから)
高校生活最後の文化祭も終わり、どこか寂しげな雰囲気の中、直美(生駒里奈)は、幼なじみの哲志(池岡亮介)やクラスメイトたちとクラスで文化祭の後片付けをしていると、怪談好きの委員長あゆみ(前田希美)の提案で、「ここにいるみんながずっと友だちでいられる」といわれているおまじない「幸せのサチコさん」をすることに…。
しかし、そのおまじないの正体は、過去の凄惨な殺人事件で廃校になった、閉鎖された異空間『天神小学校』へといざなう呪いの儀式であった。果たして呪われた校舎で閉じ込められた直美たちを待ち受ける運命とは…。


▼予告動画はこちら(勇気がある人だけ)(でも池岡さんは可愛い)
https://www.youtube.com/watch?v=4KiJ6xeuAKE


  • 感想

…ええ。観てきましたよ。1人で。怖い思いしてきましたよ。みなとみらいまで行って。

自慢じゃないが、未だに寝るときにお布団から足首出せないくらいビビりのわたくしが、「学校の怪談」みたいなジュブナイルものでも観ちゃうとトイレ行くの怖くなるわたくしが、ホラー映画なんかわざわざお金払って観に行くわけないじゃないですか。
池岡さんさえ出ていなければ。
池岡さんさえ…。
………。

罪な男め。


とりあえず観劇前の私のイメージとすると
 ・ホラーゲームの実写化
 ・池岡さんが準主演らしい
 ・なんか原作は伝統があってホラーゲームの金字塔っぽい
 ・めっちゃ怖いらしい
この程度。(公式サイト見るのも怖くて嫌だったため事前に情報収集せず)

地元・群馬では公開している劇場がなかったため、「時をかける少女」の観劇スケジュールに合わせて、
みなとみらいの「ブリリアショートショートシアター」を訪れて視聴した次第。
景気づけにコロナビールを購入し、池岡さんのポスターを入手し、「主命とあらばァア!」な感じで劇場に飛び込みました。


≪注≫!ここから盛大にネタバレ!

感想:「もう二度と観たくないッ!!!!」(最大級の賛辞)

「これでもか!」と言わんばかりの残酷なグロ&スプラッター描写。
登場人物を殺すのに1ミリも躊躇がない脚本。
ホラーの定石とも言うべき、気が付いたら後ろにいるアレな方々。
すみません私が悪かったです許してくださいィイイ!!!(土下座)

だいたいのシーンで1/10くらいの薄目でした。
池岡さん見逃すともったいないから完全に目をつぶることはなかったけど、薄目でした。
すでに本編前の導入動画だけでもうエスケープしたくてたまらない。
しかも、後ろが壁で人の気配がしないことを期待して最後列を指定したのに、私の後ろ、通路だった。
めっちゃ風、吹き抜けてた(気がした)。
何度後ろを振り返ってハラハラしたことかわかりません。

ちゃんとしたホラー映画なんて見たこともないので、ほかの映画と比べることもできないんですが、
暗めの大画面の中、絶えず「何か」が起こっていた印象です。
少しでも目を離したら、次の瞬間には取り返しのつかない「何か」が起こっている気がしました。
それだけスピーディーで、リスキーで、一瞬も気を抜けない物語でした。
音でビックリさせる系の怖さじゃなかったのは、ちょっと救われたかも。

何よりおぞましいのは、
こんなにホラーホラーしてて、幽霊バーン!瘴気ムーン!画面モノトーン!みたいな世界観なのに、
登場人物たちの最期はおしなべて「物理的に殺される」っていうところ。
そこまで強い怨念があるなら、霊障で何とかしよーよー。
デスノート的に心臓麻痺とかでウッてすればいいじゃん。
何で無駄に○○がまき散らされたり○○があらわになったり○○がもげたりするのか。
いやいや、壁ドンってそういう意味じゃないでしょー。
そんなものでお腹刺したら痛いでしょー。
もう○んでるのにそんなザクザクしたら可哀想でしょー。
先生、せっかく美人なのに、生きてる時間少なすぎでしょー。

そんなツッコミでもしなければ乗り切れなかったです(涙)

とまあ、終始うっひゃああああ!なビビり方をして、観劇後もしばらく硬直してロボット歩行していたわたくしですが、
今にしてストーリーを思い返してみると、多重に伏線が練られていて、サスペンスとしてはとても面白かったです。
この異常な状況も、もとを手繰れば原因があり、解決方法があると示唆され、謎解きパートもあるという。
中にはホロリとさせるような人間ドラマや、哀しい運命の描写もあったりして。
閉鎖空間である「天神小学校」で起こっていることは、とある人物の強い思念がもとになっていて、しかもそれは、これまで犠牲になった人々を取り込んでどんどん増幅するような禍々しさがあります。
チート的な能力を持った霊能力者すら太刀打ちできない絶望的な状況。
解決方法がわかってからもさらに多大な犠牲を払ってしまう主人公たち。
しかも完全な救済は存在しないという、胸糞が悪く後味の悪いオチでした(褒めています)。

こどもの幽霊が3人出てくるのですが、例外なくみんな怖かったです。
特に、物語のキーになる赤い服の女の子・サチコ!
原作ファンからも「本人」と称されるくらい、イメージ通りの子役さんだそうですね。
最初、普通の純粋な顔して出てくるもんだから、てっきりトイレの花子さん(ポン○ッキ)的な、脅かしもするけど最後は助けてくれる、良い霊かと思ってました。
ダマされました。
どんなに悲しい過去があってもあんなことやこんなことやそーんなことしちゃダメ!!(半泣き)

でも、どうやらこれでも、一般向けにするために相当マイルドな仕上がり()になっているようで、
カットされた「残酷シーン」や「殺害シーン」を盛り込んだ「アンリミテッド版」が9月に公開予定だそうですね。
……観に行かないよ!!絶対に観に行かないんだから!!!


全編通して、ほとんど口から泡吹いてピスタチオみたいな顔をしていたわたくしですが、一つ救われたことが。

池岡さん、めっちゃ主人公してた。

仲良しグループかと思いきや意外と恋愛事情がドロドロしている登場人物たちの中で、
池岡さん演じる哲史は、ほぼ唯一、全員に好かれている(少なくとも嫌われていない)、いわゆるイイ奴。
ビビりで気が弱いけど、いざという時は肝が据わっていて、妹や仲間のために、危険を顧みず動くことができる。
映画版では主人公ポジションを直美に譲っているけれど、本来のゲーム版では、哲史が主人公らしいですね。納得。

ハサミ持ったサチコに迫られて怯えおののくシーン(可愛い)、
何かを決意したように穏やかに笑う表情(フラグ全開)、
はぐれてしまった妹を心配して学校中探し回るプロ兄ぶり(ほとんどシスコン)、
とってもよかったです☆
…うん。でもシスコンキャラだからこそ、ラスボス戦の妹の扱いはPTSDものですよ。本当、脚本容赦ない。

他の登場人物のように、中身丸見えになったりザクザクされたりといった痛そう()な末路ではなく、
自ら望んで人を助けるために犠牲になったという最期は、とってもオイシイ役どころだと思いましたよ。
ラストステージまで生き残って、怨霊をとりあえず沈静し、儀式を経て、現世に戻るはず…だったのですが。
女子の中でもちょっとクズい子(すみません)と、ちょっと役に立たなかった子(すみません)が現世に戻れて、穏やかなBGMが流れる中、一緒に帰ってきたはずの哲史が……

…………えーと、ちょっとパーツが足りないカナ?
…ていうか、一部分しかないカナ?
うわぁあああああああああ!!!!!!(悪夢)

あのラストシーンはめでたく、わたくしの中でこの映画いちばんのトラウマシーンになりました。
いや、本当によくできたオチだと思います…。
エンドロールで池岡さんの名前が流れてきたときは、思わず涙しました。
そのエンドロールの後にさらなる絶望のオチが待っているとも知らずに…。

その後観劇した「時をかける少女」では、池岡さんにちゃんと○がついていたので人知れず安堵(当たり前)。

今まで見たことのなかった表情をたくさん見せてくれたので、とっても新鮮でした。
でもできればホラー映画はこの作品をオンリーワンにして欲しいナ(*^o^*)

  • 他のキャストさんについて

書きたいことはいろいろなのですが、主人公チームについて一言ずつだけ。

生駒里奈さん(乃木坂46):言わずと知れた国民的アイドル。端正なお顔で目の保養!淡々とした感じが映画の雰囲気に合っていました。後ろに誰かがいる率が高いお方。
前田希美さん:芸歴が長いのと、ホラー慣れしているのもあって、演技が頭一つ抜けて上手でした。可愛いけどいろんなことの元凶。結局生きてる人間が一番怖いんや…(ガタガタ)
▼JUNさん:男気ある金髪不良の良樹を好演されていました。ストーリーを一番引っ張ってくれた功労者。そして報われない。
喜多陽子さん:切ない思いを秘めた優しい良い子。怖い場面でも、想いの清らかさが伝わってジーンとしました。
▼美沙玲奈さん:諒太郎さんとの絡みをもう少し見たかった。こどもに優しいがゆえにあんなことに…。クイーンオブ可哀想なキャラ。
▼諒太郎さん:イイ感じにキモチワルイ!これぞお手本のような変態!とか思ってたら、お兄さん、テニミュ出てるのね…。
▼松浦愛弓さん:一番悪くないのに、一番ひどい目にあう可哀想な子。お兄ちゃん大好き。小学3年生くらいかと思っていたら、設定上も、実年齢も中学生と聞いてすんごいビックリ。

  • まとめ。

何だかんだ言って、今回、何よりも怖かったのは、何気なくつぶやいた感想ツイートをふぁぼってくださったお三方が、
原作者様と、脚本家様と、映画公式アカウントさんだったことですかねー。ははは。はは。

とりあえず今回、「池岡さんへの愛はホラー映画の恐怖をも凌ぐ」と判明し、上がらなくてもいい魂のステージが上がりました。
DVD買うかどうかは……しばらく悩みそうですorz

おまけで、映画の宣伝で池岡さんと前田さんがラジオ出演した時のレポつけときます。

コープスパーティー」の宣伝のため、池岡亮介さんと前田希美さんがキャストを代表してラジオ出演しましたので備忘録的にレポ!
でも池岡さんのことしか書いてませんごめんなさい。

▼出演番組
平成27年7月12日 24:00〜 Nack5ラジオ「THE WORKS」
ラジオがアナログダイヤルでチューニングするヤツしかなかったので、直前までああじゃないこうじゃないとツマミを調節していました。

▼発言内容を箇条書きで。
○オープニング
・紹介のされ方「代表作はミュージカルテニスの王子様2ndシーズン。映画『1/11』で初主演を果たしました」
・池岡「何か恥ずかしいですね」
・愛称は?と聞かれて当然「よく言われるのはいけぴーです」終わるまでずっとMC2人からいけぴー呼び。
・夏は好きですか?と聞かれ、「好きです。身軽に短パンTシャツ1枚で出かけられるから。」

○質問コーナー
・最近はまっていることは縄跳び。二重跳びとか限界まで挑戦したい。走り跳びを30分やり続けるとかしたい。
・性格はマイペース。最近めちゃめちゃよく言われる。MC「マイペース感ただよってるよね」
・美味しいと思うものは枝豆。この美味しさに勝るものはない。枝豆丼でもいける。
・休日過ごす場所は漫画喫茶。漫画喫茶で飲む酒が大好き。持ち込みOKのところに酒を持って行って1人で飲む。基本1人でしか飲まない。だから友達が増えてくれない。友達ができる希望は持っている。
・最近怖い場所はトイレ。定期的に真っ暗なトイレで用を足したい周期が来るが、出るときに電気をつけてしまう。うっかり前つけてしまった電気のことを忘れていて、何で電気がついてるんだろう?となる。そんな自分が怖い。

○「コープスパーティー」のエピソード
・役どころについて。池岡「臆病で気が弱い青年だけど、妹に対する愛情が深く、周りの人間にも人当たりがいい。好かれても気づかないくらい鈍感。」
・撮影中、共演者(美沙さん)ツイッターに心霊写真が…というエピソード。制服のスカートを写した写真で、スカートの中から手が!
・MC「え、それ大丈夫なの?スタッフ一同でお祓いとかいかないの?」前田「うーん行ってないですねー」というところで時間切れ((((;゚Д゚)))))))

○視聴者へのお知らせ
・池岡「劇団キャラメルボックス『時を賭ける少女』が初めて舞台化されます!劇場に足を運んでください!」


…お祓いしなくても大丈夫だったことを全力で祈っております!!(滝汗)