映画「コープスパーティーBook of Shadows」(できるだけ)感想

  • 映画概要

http://cp-movie.jp/#

  • ストーリー(公式HPより)

呪いのおまじない「しあわせのサチコさん」を行い、怨霊の棲む異空間へと飛ばされた女子高校生の直美(生駒里奈)は、幼なじみの哲志(池岡亮介)や親友の世以子(喜多陽子)など、多くの仲間を失った。あれから半年。生き延びたあゆみ(前田希美)と直美は、死んだ友達を取り戻すべく、悲劇の舞台となった天神小学校へと戻ってくる。
同じおまじないで別の学校から囚われてきた刻命(青木玄徳)たちとも合流し、切なる想いで生還の道を模索する。だが、待っていたのは繰り返す「死の運命」に囚われた仲間たちとの再会だった。
そして、繰り返される惨劇からあゆみを救うために姉・ひのえ(石森虹花)が天神小学校へ向かう。命と心を弄ぶ、残酷な運命の歯車は、やがてゆっくりと廻り始める…。

  • キャスト

生駒里奈(乃木坂46)、前田希美池岡亮介、石川恋、水石亜飛夢、JUN、喜多陽子、松浦愛弓、内藤穂之香、石森虹花(欅坂46)、青木玄徳

  • ブログ内過去記事

映画感想: http://d.hatena.ne.jp/laevatein+genba/20150818/1439866588
イベレポ: http://d.hatena.ne.jp/laevatein+genba/20160113/1452683235



ついに来ました、コープス続編。その名も「コープスパーティーBook of Shadows(Bos)」。
前作から1年という短い期間で続編公開。ニコ生をはじめとしたプロモーション。原作ファンからの高評価。
その勢いはとても20年前に発表されたゲームからの展開とは思えないほどです。

ビビりのクセに、舞台挨拶付き上映にホイホイと釣られ、結局公開初日に2回鑑賞しました。
世間では夏真っ盛り、もうすぐ五輪も甲子園も始まるよ!スポォツだよ!な時なのに、あえてのグロホラー。
群馬から旅立ち、立川、みなとみらいと劇場をハシゴしてみました。

今回はそんな映画の感想と舞台挨拶レポを書きたいと思います。
ストーリーの考察やキャラクター解釈などは原作ファンの皆様にお任せするとして、ただただ、素人が感じた恐怖と俳優さん萌えを語っております。

  • 映画感想(ネタバレなし)

制作発表時から「怖さ2倍、グロさ2倍」と監督が不穏な意気込みを語っていた本作。
作品の売りである、容赦のないグロ描写は各段にレベルアップしていたと思います。
閉鎖的な練られた世界観をそのまま活かし、新しい要素も取り入れており、前作を上回るインパクトです。
まさに最初からクライマックスだぜぇ!な感じで、アバンタイトルの時点でもう大変。
導入シーンから一気に惹きこみ、この先もっとすごいけどいいよね?答えは聞いてない!みたいなテンション。
観客は開始数分で13階段登る死刑囚のような…というと言いすぎですが、未知のジェットコースターに乗りこんでしまったような、謎の覚悟を強いられます。

怖さの中にもハッとさせられる映像美も魅力です。
異質な世界観や、薄暗い天神小学校の恐怖の描写がパワーアップしているように感じました。
人間の取り方にもこだわりが感じられ、キャスト陣の美しさ(男女ともに)をくっきりと隅どっています。
あ、あと多分臓物のクオリティ()上がってる。よりテラテラと生っぽくなってる。ぐえ。

ストーリーは、前作の如月学園生徒に加え、白檀高校の生徒たちや、あゆみの姉・ひのえが登場し、キャラクター相関が豊かに。
大きく分けてこれら3つのグループの視点が交錯します。
前作を踏まえ、人間関係の変化や成長に焦点を当てたうえで、新たな展開を迎えます。

…にも関わらず、前作をはるかに凌ぐ後味の悪さ。救いがない。どこ探してもない。
その辺に救いが落っこちてるかと思って2回目は目を凝らしてみたけど、やっぱりない。
いっそすがすがしいほど、どうあがいても絶望。
天神小学校で繰り返される惨劇の輪廻の中に、自分も取りこまれてしまったような閉塞感が残ります。
困ったことに、これが何ともクセになる!

何より、世界観の力というか、おおもとの原作が持っている魅力が大きいのだと思います。
私はもともとホラーは大の苦手(学校の怪談レベルでも無理)な人間なのですが、
決して「池岡さんが出ているから嫌々観ている」という感覚ではないです。
むしろ前作を観てから、コミカライズ版を買い揃えたくらい、ストーリーの魅力に引きつけられています。
怖さグロさに比例して起伏する展開に右往左往、ソワソワ感を楽しんでいる自分に気が付いたりします。
映画化に際しても、制作側が原作をとても大事にしていて、実写化に手を抜いていない姿勢が表れています。

そしてどうやら、今作もアンリミテッド版が公開予定のようですね…。
あれ以上どうやってグロくするのだろ、と素朴に疑問です。
いやいや、観に行かないよ!だって眠れなくなっちゃうからね!!

俳優さんについて。
乃木坂46の生駒さんが主演続投、そして新キャラひのえに今話題の欅坂46・石森虹花さんが配されています。
女の子たちが例外なく可愛くて、画面のどこを切っても目の保養。
女子チームだと、前作に引き続き篠崎あゆみ役・前田希美さんの演技が光っています。
作品への思い入れをたびたび語っていらっしゃる通り、とあるシーンでの吹っ切れた体当たり演技は脱帽します。
間違いなくこの映画の名シーンベスト3に入るはず。
それから、生駒さんの演技も前作と比べてとても良くなっています。強い意志を秘めた目力は惹きこまれます。
ちょうど、「直美」の成長と合わせた形でそれが感じられて良い効果を生み出しているかも。

また、男子チームについては言わずもがなと言うか、そこは池岡さん可愛いブログなので、もちろん池岡さん可愛いんですが。
何と言っても今回のイチオシは、刻命裕也役:青木玄徳さん!!
原作ファンからの人気も高く、難しいこのキャラクターを消化し、取り込み、完全に自分のものにされていました。
青木さんの怪演を見るためだけに映画館に足を運んでもいいくらい。
主要男子キャストの4人中3人が「ミュージカル テニスの王子様2ndシーズン」に同期メンバーとして出演していた歴もあり、
そういう観点からも楽しめます。というかリアルタイムであの頃のテニミュを見ていた方にはたまらん配役です。実にたまらん。
あれからそろそろ4年と2か月と15日くらい経つなあ…と思うと遠い目になります。


※※以下でネタバレ感想を書いていますので未視聴の方はご注意ください※※











  • 映画感想(全力でネタバレ注意!!!)





ハッピーエンドになんかなるはずがなかったーーーーわーーーーい!!!!!!!!!!


この映画を語るときに、まずはラストシーンから入らねばなるまい。
もう、すごい。「何が何でも誰一人幸せになんてしてやらない」という制作側の鉄の意志を感じる。
しかも2作連続で、凄惨なラストシーンに至るまでにほんの一瞬、日常の穏やかな風景挟む演出が憎い。ニクイ、じゃなくて憎い。
これが原作ファン界隈で聞こえてくる「おのれ外道院!!」ってことなんでしょうか…。

まあね、嫌な予感はしてましたよ。
だって、死者蘇生を試みたら大体そういうことになるって、我々はエルリック兄弟(@ハガレン)から学んでいますもの。

あの後どうなったんだろう、とあれこれ考えることで、後味の悪すぎる余韻をより深く味わうことができます。
何が出てくるのかは、是非劇場でごらんくださいませ。糸色望したーーー!!!

そして、ラストシーンに至るまでの最大の山場は、やはり刻命の暴走そして消失。
「人間 対 幽霊」というある意味シンプルだった前作の構図に、「人間を狩る人間」というファクターが放り込まれました。
渦巻く絶望の中にかすかに希望がゆらめいたと思ったら、ことごとく刻命が踏みにじっていく。
主人公パーティーと共同戦線張れば天神小脱出くらいスッとできそうだけど、とてもそんな余地はない。
人間の持つ狂気の具現化、それすらも飛び越えた異質な存在として、さんざんストーリーを引っ掻き回します。
最期は黒さちにパッカーンされますが、明確に死亡した描写がないので、もし続編があったらひょっこり登場しそうな雰囲気!

前作の枠組みを踏襲しつつ、まったく違う切り口で展開させ、衝撃のオチにつなげる流れ。
前作で死亡したキャラクターが多数登場するということで、ループ物かな?と思ったらそうでもなく、
直美とあゆみの成長にスポットが当てられているところはうまいなーと思いました。

もちろん細かい突っ込みどころはありますよ。
サチコの骨それどっから拾ってきた?とか。
再び天神小に行くって決意したならもっとこう、武器とかさ!食糧とかさ!とか。
お姉ちゃん事情通っぽかったからもっと事前に相談して作戦詰めておけばよかったのでは?とか。
その時間軸にさかのぼるんだったら、ヨシカズどこいったんだとか。
「世界中の禁忌を記したBook of Shadowsが天神小のどこかにある」というのもちょっと後付けっぽく感じてしまった。
この辺は原作ゲームで説明されているのかな?
細けぇこたぁいいんだよ!と、言ってしまえばそれまでですが、ちょっと置いてけぼり感が出たのは惜しかった。

個人的には「片山くんを見捨てて逃げるなんてできないよ!」って叫んでた女子が結局いの一番に逃げ出したシーンが爆笑でした。
でもあれが刻命の暴走の端緒なんだよなあ。こわやこわや。

前作で極悪非道の限りを尽くしたサチコは序盤で成仏し、双子の妹・さちが大暴れします。
前作ではサチコの物悲しい背景があったので(だからといって許されるレベルの行いではないがw)
自らの怨念に呪縛されたサチコの救済、というテーマが成立したのですが、
今回の「黒い服の少女・さち」は完全にクリーチャー化してました。
サチコから脱皮して登場、口は耳元まで裂け、髪はボサボサ、目だけが炯炯と光っている。
控えめに言って、勝てる気がしない。
直美が刻命に襲われて絶体絶命!の時に、スローモーションで「あそぼー」と斧を携え走ってくる姿は萌え萌えきゅん…するわけない。
どっちかっていうと貞子vs伽耶子って風情です。「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!!」って感じで。
内藤穂之香ちゃんはあんなに可愛いのに…子役さんがすごいのか、子役さんにここまでやらせる監督が鬼なのか。

黒さちが説得の通じないクリーチャーであった分、成仏した白サチコは清らかな微笑みに癒されました。
でも結局、ラストの悲劇はサチコが誘導したとしか思えないので、やっぱりサチコはサチコなのかもしれない。
安らかにお眠りください…。いやマジでお願いだから、ねっ!?(必死)


以下、主要なキャストについてあれこれ。



生駒里奈(乃木坂46)さん【中嶋直美 役】
・言わずと知れたアイドルグループの中心メンバー。でも、ご本人自身もアイドル映画のつもりは全くないでしょうし、世界観にきっちり役を合わせてきていました。
・女優としての経験はまだ少ないそうで、それがゆえに前作からの伸びも大きく、演技に幅が出ていたと思います。
・キリッと強い意志を秘めた目は、以前はイマイチ頼りなかった直美の、主人公としての存在感を感じました。前作では直美がストーリーを動かす場面はほとんどなかったと思いますが、今回は自分の意志で状況に立ち向かうという姿勢がよく出ていました。サブタイトルが「直美・イン・ワンダーランド」でも今回はOKです。
・からの、前作以上に可哀想な結末…。そして誰もいなくなった

前田希美さん【篠崎あゆみ 役】
・前作以上に、生駒さんとのダブルヒロインと言っていいと思います。
・失礼ながらわたくし、前作の感想で前田さん演じるあゆみのことを「ちょっとクズい」と表現した記憶があるのですが、今作ではあゆみの成長もフォーカスされていて、前作では絶対言わなかっただろう台詞、取らなかっただろう行動がたくさん出てきます。
・たぶんこの映画の1、2を争う名シーンが、前田さんの「アッハァ!」な表情。張りつめた思いから精神に異常をきたす様子が数秒間ですごく伝わります。
 あんなに綺麗な顔のモデルさんが、ここまで顔面崩壊(褒めてます)に踏み切ったこと自体ですごい。「これはアイドル映画じゃない!」という意気込みを感じます。
・ホラー系作品のキャリアもあり、恐怖演技がやはり上手。「もういやーー!!」という叫びがガチでした。

池岡亮介さん【持田哲志 役】
・やっぱり正義感の強いイイ奴。そしてシスコ…に磨きがかかっている。「ゆかあああ!」って妹を抱きしめるシーンが必死すぎて萌えました。
・だけれど今回は少し人間らしさも見せて、友だちを責めてみたり、恐怖におののいてみたり、ただの好青年ではない一面もありました。
・あゆみの切ない「持田君…」の呼びかけに全く答えずに直美を探しに行く様はぶれない。
・何よりも見せ場は刻命との対決。刻命に唯一違和感を感じ、正体を暴く瞬間の緊迫感は高揚感に近いものがありました。
・同じ人間なのに人間を捨てたかのような未知の存在・刻命に立ち向かうアクションシーンは正統派主人公の風情。鉄パイプ持って戦うよ!良樹と一緒に如月男子チームが体張って熱闘してました。とてもよい。(#一方その頃森繁は)
・恐怖と勇気がせめぎ合った慟哭は、舞台俳優の面目躍如という感じでした…叫んでても可愛い…苦しんでても可愛い…。
・パンフレットのインタビューで「刻命と相対した哲志はまさに蛇に睨まれたカエル」って答えてるけど、どちらかというとあなたが元祖蛇(@マムシ)でしょうにww
・なんかすごい腕刺されてる。たぶん通算5回くらい刺されてる。やっぱり前作の業を引き継いでいるってことなんだろうか。とても痛そう。
・刻命に一矢報いたのは、人間の中では哲志だけなので、そういう意味ではキーパーソン。でもより事態を悪化させている気がしなくもない。
・グロホラーでもやっぱり池岡さんは可愛い。たれてるし。
・…ところで、パンフレットに「今後も多くの映像作品への出演を控えている」ってあったので、全 力 待 機 します。

♪石川恋さん【霧崎凍狐 役】
・可愛いお顔を抉られた上に、黒さちのお披露目の為だけにザクザクされる、今作イチ可哀想な人。不幸ぶりは前作の繭ちゃんに匹敵すると思う。
・白檀高校の生徒を天神小学校に飛ばしてしまった張本人ではあるけれど、大好きな刻命くんに見捨てられて、違う女と逃げるところをぼんやり見ながら絶命するなんて…因果応報だとしても可哀想すぎる。
・どこかで拝見したご尊顔だと思ったら、「ビリギャル」のカバーモデルの方だったんですね!
・原作では描かれているのかもしれないけど、「凍れる狐」っていう名前の由来が超気になる。苗字の「霧崎」はまあ…死に様そのものでしょうかね(不謹慎)

♪水石亜飛夢さん【黒崎健介 役】
・あとむーーーーーー!!!!!!(何)
テニミュ時代の水石さんとってもとっても好きだったんです…。たぶん私、若くて童顔なのに声が低くて鬼気迫る演技する人が好き。(最たる例が池岡さん)
・だからこそ、普通の学生役をやっているのが新鮮で、たぶんこんな特殊な環境じゃなかったら本当にありふれた学生生活を送ってたんだろうなこの人…と思わせるフツメンっぷりが素敵でした。
・底知れぬ恐怖に歪む表情や、つね様の最初の見せ場をガッツリ作って散る様はこの映画最大の癒しです。あれ、なんか感覚がおかしい。
・フツメンだった割に、散り際にあっても「生きよう」とする意志が最も強かった人、という印象です。如月高校の面々は何と言っても前作で1回召されているので、時間軸をさかのぼったとはいえ今回は従容として死を受け入れる感じを受けたのですが、今回から参戦の白檀高校の面々は、理不尽に襲い掛かる死に戦慄し、最期まで抗う雰囲気がありました。何度も何度も抉られながら、絶望しながら、それでもあがいて言葉を発した彼の悶えが美しかったです。

♪JUNさん(BEE SHUFFLE)【岸沼良樹 役】
・やっぱり仲間思いのイイ奴。そして今回もあゆみと一緒に行動するのに報われない。
・イベントでのキャストとのやり取りを見る限り、かなりの天然さんでいじられキャラ、そしてムードメーカーの様子。でも役ではそれを感じさせないからセーフ…じゃなくて、素晴らしいと思うよ!

喜多陽子さん【篠原世以子 役】
・前作で早めの退場だったので、今回も登場後すぐにお亡くなりに?と心配していましたが、思ったよりは生きていた(酷い)。
・直美とのシーンがホンワカしていて本来なごむべきシーンなのに、この後起こることが予想されるから全くほのぼのできない。
・ポロリもあるよ!が予告動画で示唆されており、生首の人形画像も公開されていたので割と気楽に構えていたとはいえ、実際にゴロンした時は真顔になりました。

♪松浦愛弓さん【持田由香 役】
・池岡さんの妹。ロリその1。
・この子がリアル15歳であるということに時空の歪みを感じる。見た目は完全に小学生。
・ただ、登場10秒くらい(体感)で退場してしまうというのが惜しい…。彼女の「お兄ちゃん!」をもっと聞きたかったです。可愛いんだもん。

♪内藤穂之香さん【サチコ/さち 役】
・続:サチコ、マジサチコ。ロリその2。
・序盤からザックリやってくれて、観客に「あ、これ油断したらダメなやつ…」と思わせてくれるよ!
・血の付いたハサミを振り回して無邪気に「みずたま〜♪」って言うの怖すぎる。
・黒さちと白サチの演じ分けとてもよかったです。成仏させられない黒さちは、ぬ〜べ〜の鬼の手が効かない妖怪並に怖かった。
・こんなサチコらしいサチコを演じられる子役さんは他にいないと思うので、もし続編を作るなら早いうちがいいですね!続編怖いけど!!

石森虹花(欅坂46)さん【篠崎ひのえ 役】
・とっても童顔でかわいらしく、前田さんと比べるとどっちが姉?と思える容貌ですが、ミステリアスでつかみどころのないひのえの設定には合っていたかも。
・こんな可愛い御嬢さんがあんなことになるなんて……脚本は鬼や……。
・と思って原作を少し調べてみたら、比べ物にならないくらいハデな()散り様だったので、やはり祁答院先生歪みねえ。

青木玄徳さん【刻命裕也 役】
・今作最大のトリックスターにして被害甚大な人災サイコパス。主要な登場人物は大体この人の被害に遭ってる。
・「幽霊 対 人間」の構図から大きく外れて自己本位を貫ける様は見事の一言。
・立ち位置としては「きれいなヨシカズ」って感じか。人間離れした身体能力と狂気爛々の目でどこにでも出没して襲ってくるよ!
・前半の台詞の棒読み感というか、わざとらしい明るさは、後の豹変ぶりの伏線でしかなかった。
・とあるきっかけで、まとう雰囲気がガラリと変わるシーンはゾクゾクします。まさに「皮を一枚脱ぎ捨てた」って感じ。
・亜飛夢くんや池岡さんと絡む()シーンがありますがこれが大変美しい。
 絶対的な力で命をためらわず握りつぶす刻命。そんな刻命にあくまでも抗い、生きようと悶える命が光ります。
・「輝けェ!」という台詞の後に「もっと〜!」と心の中で歌ってしまったテニミュクラスタは私だけではない…はず。
・どうして刻命がここまで歪んでしまったのか、少しだけ台詞で示唆されていましたが、そこを掘り下げるエピソードはぜひ観たい。
 本編に入れたらダレちゃうだろうから、スピンオフ短編とか…!
・ニチアサ勢とテニミュ勢に全力で勧めたいくらい、このつね様は一度劇場で見た方がいいです。
・特殊メイクの出来もとても良いです。もはやつね様ってどんな顔だったっけ?レベルで崩壊させに来てます。
・というか、彼は脳みそを見せてくれた前歴があります(ヒント:戦極凌馬)し、人間をスケスケにする能力もある(ヒント:跡部景吾)ので、
 見た目に対する忌避感はないです。むしろ原型とどめなくなっても引き立つ美しさ、欠損した故の美しさはミロのヴィーナスのような(落ち着きましょう)。
・ほとんど「美しい」しか言ってないけど実際美しいです。本当、劇場で観て。(何度でも言う)




長くなるので、いったんここで切ります。舞台挨拶レポはまた別記事で!