映画「1/11 じゅういちぶんのいち」 (池岡亮介さんに特化した)感想

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公開初日、舞台挨拶開場の映画館は1/11祭りと言って良い状態で、各種グッズが展示されていました!




池岡さんが着用したユニフォームだとか。
サインボールだとか。
特大パネルだとか。
このほか、「青春ドリンク」なる、水色orピンク色のカルピスドリンクも売られていました。(もちろん買った)

会場全体が池岡さん!池岡さん!池岡さん!で、私はむしろこの空間で天寿を全うすべきかと思いました。
いやいや、まだまだ応援しなくては!と思い直したのですが。

  • 映画

映画全体とすると、キラキラと瑞々しくて、爽やかで、少し心がキュッとして。
そんな評価だと思います。
どうしても、製作費が少なそう…なせいかは分からないけど、BGMがほとんどなく、画面から生々しさが伝わってきます。
人によってはマイナスポイントだろうけど、砂を噛むような粗さがあって、個人的には却ってリアルで良いと思いました。

ストーリー全体の感想はレビューサイトにお任せするとして、私は例によって、池岡さん定点カメラによる感想を述べます。
重要なネタバレは避けていますが、未視聴の方はお気を付け下さい。

・私、池岡さんを表現するのによく「誠実」「ひたむき」「まっすぐ」って言葉を使うんだけど、今回は完全に役が役者に寄っていて、とても良い相乗効果を生んでいる、と思う。
・ただ原作ファンの人は、コメディ要素やソラの幼さ、可愛らしさが減って残念に思うのかな?ちょっと聞いてみたい。
・雨の中、凜哉と分かり合うシーンは誰が見ても印象的のはず。池岡さん自身も好きな場面だとのこと。
 凜哉の辛さと決意をじっと受け止める池岡さんの瞳に吸い込まれそう。
・それまでの大人びた態度から「入部、ありがとうございます!」のあどけなさに切り替わる落差は芸術的。
・中学時代のサッカーシーン、シュートの瞬間の美脚はさすがとしか言いようがない。
・というか、シュートの形がしなやかで綺麗。
・メタ的な見方だけど、阿久津の「僕の知らないところで大人になっていくいけぴーを認めたくなかった。」っていう発言を踏まえてソラと瞬の校庭のシーンを見ると、薄い壁一枚挟んだ距離感が功を奏しているように見える。以前の、境界が曖昧な仲良しの2人だったらこの隔たりは感じられなかったんじゃないかな。
・「本当に、プロになれると思ってるの?」→「思ってるよ。」の迷いのなさに勇気づけられる。
・諦念のさなかに四季に煽られて、どんより腐っていく瞳が、前半との対比の妙。
・四季ちゃんと1対1でボールの取り合いをするシーンはいかにも青春映画、という感じで顔が綻ぶ。抜群の疾走感を誇る場面だけど、吹き替えなしでやってるのかなあ?だとしたらすごい。
・何気に池岡さん出演史上もっとも女の子に接近しているのではなかろうか。それでもただただ甘酸っぱい。
・終盤の泣きの演技は熱量が伝わる。こっちまでうるうる来てしまいそう。そしてぎゅっと固く握りしめる指の美しさ…。
・それまで各キャラクターごとに進んでいた物語が、ソラに収斂されるシーン。登場人物のカットが畳み掛けるように流れ、それを背負うように走るソラの吹っ切れた笑顔が印象的。
・ラスト、キックオフの瞬間にフッと天を仰ぐ表情の透明感がたまらない!
・白ジャージ可愛い。
・私服ジャージ可愛い。
・半袖半ズボンのユニフォーム可愛い。
・ブレザー制服可愛い。
・ソファにぐでんと横になるの可愛い。
・青いペンキぺたぺた塗るの可愛い。

まだ原作を読んでない方は、ぜひネタバレせずに見ていただきたいです。
私は、?ストーリーを全く知らない状態、?1回映画を見た状態、?原作コミックを読んだ状態
で3回見ました。いずれも新しい発見がありましたよ。

若いキャストさん方の演技も初々しくてイイ!です。
個人的にはカメラオタクの千夜子の笑顔にどっきゅん来ました。
うちの母的には、凜哉の変容に親心を刺激された…らしい。
どのキャラクターにも感情移入できる要素があると思うので、興味があればぜひご覧ください。

最後に…もう何度も言っているけれど。
池岡さん、初主演、心からおめでとう。